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965主義

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パイプのお供に、ジャズは如何? 

 ジャズが好きで、よく聴いている。

 ぼくが本格的にジャズにのめり込んだのは数年前、近所にあるジャズバーに行ってから。更に言うとその店のマスターがパイプ喫みで、その人の薦めでパイプを始めた。だから、ぼくのジャズ遍歴とパイプ遍歴はほぼ同時期ということになり、刷り込みゆえかパイプを喫るときはジャズが聴きたくなるし、ジャズを聴くとパイプが吸かしたくなるという具合に、ふたつはぼくの中で分かち難く結びついている。

 前回の記事でどうもさんから、オススメのジャズは?というコメントを頂いた。パイプと同じくまだまだヒヨッ子で、人様にうんぬんできるほどの知識も鑑識眼もないのだけれど、図々しくぼくなりのオススメジャズ・アルバムを紹介させて頂きます。まあ、軽いご参考程度に。

①Sonny Rollins “Brass & Trio”  (VERVE)

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  テナーサックスのソニー・ロリンズは、ぼくのフェイバリット・ジャズマン。
  一度聴いたら忘れられない、図太い音とうねりにうねる節回しは、ジャズという「独特なもの」の魅力をぼくに最初に教えてくれた。
  “Saxophone Colossus” (Prestige) 、 “Night at the Village Vanguard” (Blue Note) “Way Out West”(Contemporary) などなど、名盤は枚挙にいとまがないが、そんな中にあってこの“Brass & Trio”は、ガイドブックなどでも紹介されることが少ない、やや「分の悪い」1枚。
 アナログレコードでいうところのA面はオーケストラとの共演、B面はサックス・トリオという構成になっていて、よく言えば「一粒で二度美味しい」のだけれど、悪く言うと確かにやや「企画モノ」っぽくはある。 特に、ジャズファンの間ではオーケストラとの共演とかウィズ・ストリングスものは敬遠されるきらいがある(と思う)ので、そのあたりがこのアルバムを日陰の存在にしている理由のひとつだろう。
 しかし、B面に収められたピアノレスのサックス・トリオ(ピアノ無しでおもしろく演奏するのは、かなり難しいそうな)での、ロリンズの快演はどうだろう。力強くて変幻自在という、例えるなら時速150kmのナックルボールのような...ラスト1曲はドラムとベースも要らないと、サックス・ソロまで聴かせてくれる。
 そして、贔屓の引き倒しを承知で言わせてもらえば、B面を聴けば聴くほど、A面の良さが分かってくる。オーケストラをバックに、言わば多勢に無勢でもまったくゆるがないロリンズのサックス。というより、オーケストラがせいぜいピアノ・トリオ程度、控え目に聴こえるくらい、とにかくロリンズのプレイが「立って」いる。
 ぼくは、これこそがロリンズの天才性なのではないかと思う。極端に言えば、バックが百人いようとひとりもいなかろうと、ロリンズにとっては関係ないのだ。
 きょうはA面、あすはB面と愛聴しながら、ロリンズのすごさを噛みしめている。
 最後になったが、このジャケット・デザイン!数あるロリンズ作品の中でも、1、2を争うカッコよさではないかな。 このアルバム、CDはあいにく廃番のようだが、amazonなどで中古が1,000円前後、比較容易に入手できるようだ。
 ロリンズを聴くときは、ちょっとゴツいパイプでラタキアをゆったりと燻らせたい(と、パイプに強引に結び付けて...)。
 
 ああ、まだ1枚しか紹介していない。今後も、お気に入りのジャズ・アルバムを紹介させて頂きたいと思う(どうもさん、簡潔なガイドにならなくてごめんなさい!)。

by macky56846 | 2011-01-25 05:11 | えとせとら

ブレイク・イン

 新しいパイプが届いた。

 Dunhill Shell Briar 4124

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 いわゆるスクエア・パネル、角張ったボウルが特徴的。個人的に、優美な曲線や複雑な意匠が凝らされたものより、一見素っ気ないくらいシンプルなパイプが好きだ。ネットで、何とも武骨なこいつの姿を眺めている内に、どうしても欲しくなってしまった次第。 
 届いてから2、3日ためつすがめつしていて、本日ようやくブレイク・イン。写真は照り返しで見づらくなってしまったが、たばこは965で。今後も965をメインに、ラタキア系に活躍してもらう心づもりでいる。
 それにしてもこの4124、ボウルの何とも絶妙な“角張った曲線”が手によく馴染む。ボウル周りも分厚く、いかにも頑丈。ウイスキー“竹鶴”をお供に、ゆっくりと楽しませてもらった。
 
 使いこむのが楽しみな、愛用の1本になりそう。

by macky56846 | 2011-01-24 03:48 | my pipes

The Little Sister

 清水俊二訳、『かわいい女』の邦題で親しまれていたレイモンド・チャンドラー『The Little Sister』を、村上春樹が新訳。タイトルも、原題に忠実な『リトル・シスター』に改められた。(Little Sister は、作中「妹」の意味で使われているので、「かわいい女」というのは意訳に過ぎるらしい)
 チャンドラーは好きなので、元日からじっくりと読んだ。


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 なぜこのブログでこれを取り上げたかというと、作中、主人公の私立探偵、フィリップ・マーロウがパイプを吹かすシーンが頻出するからだ。本や映画にチラッとでもパイプが出てくると、何だかやたらと嬉しくなってしまいませんか?
 とはいえマーロウ氏、例えばジョルジュ・シムノンのメグレ警視のようなパイプへのこだわりはとりたてて持っていないらしく、お得意の言い回しでパイプを語ってくれることはない。文中でも、単に「パイプ」と表記されるのみで、どのようなパイプなのかは分からない。まあ、パイプが主人公なわけではないので仕方ない話ではあるし、読者にはマーロウが果たしてどんなパイプを吸っていたのか、想像を逞しくするという愉しみが与えられたわけではあるけれど。
 以前、チャンドラーの何かの短編(タイトル失念)に「ブルドッグパイプ」が登場、それを読んで無性にブルドッグパイプが欲しくなり、銀座の菊水に買いに行った記憶がある(もっとも、その時はあまり気に入ったブルドッグパイプが見つからず、あいだを取って(?)ブッショカンのローデシアンベントを買ったのだが)。そんな刷り込みもあり、今回ぼくはブルドッグパイプをイメージしながらページをめくった。
 マーロウが途中まで吸ったパイプから残った葉を掻き出し、新しい葉を詰めてすぐ吸い始めるシーンがある。「ああ、あんまりパイプにとってはよろしくないなぁ・・・」パイプ好きはいろいろと余計なことを考える。(一応、パイプが冷えるのを待ってはいるんだけれどね) もっともそのシーンでは、ある人物と事件の真相をめぐる重要なやり取りが交わされており、ひょっとするとチャンドラーはそんなパイプの扱い方でマーロウの落ち着かない精神状態を表現したのかも知れない、というのは深読みかな。

 まったくの余談。この作品には
 「今夜は台詞が考えられないわ」
 「テクニカラーなら、台詞はどうでもいい」
 (清水訳)
という(まさに)名セリフがあるのだが、今回の村上訳では
 「私、今夜は台詞が考えられない」 
 「こいつはテクニカラー用の会話だ」と私は言った。「台詞が口に馴染まないのさ」

ずいぶんニュアンスが、というより、“どうでもいい”と“口に馴染まない”では明らかにセリフの意図するところが異なる。原文にあたっていないので何とも言えないが、村上訳は原文に忠実に訳しているらしいので、恐らく今回のものが正確なのだろうな。
 このような、清水訳に頻出する端折りや意訳、正確になった村上訳の是非といったことは、そこここで熱心な議論が交わされている。ぼくとしては、少なくともこのセリフに限っては、清水訳の方が断然好きなのだが...

 話が長々と脱線したけれど、今後も映画や本の中に登場するパイプについて、あれこれと書いていきたいと思います。 

by macky56846 | 2011-01-11 02:10 | 映画・本の中のパイプたち

円高の恩恵?~海外通販・初挑戦

 パイプ喫煙にハマればハマるほど、やってみたくなるのが海外通販。その利点は、「国内では手に入らないものが買えること」そして「安いこと」このふたつに尽きる。先輩パイプスモーカーの皆さんのブログを読むと、さほど難しくもなく、リスクも低い様子。よし、やってみよう!と決意したのが昨年の12月27日。
 以前からちょくちょく覗いていたCupoJoes.comにて注文。注文後すぐに確認メールが、翌日には発送手続き完了のメールが届く。「海外サイトは対応が遅い」という勝手な偏見を抱いていたのだが、氷解。ここから、いわゆる「7~10日」、まあ正月も挟むから2週間くらいかかるだろうと思い、帰省。
 ところがだ。年明けの6日に帰宅すると、不在配達が入っているではないか。しかも、1月1日に配達されていたらしい。早い!注文から5日しか経っていないじゃないか。いそいそと再配達を依頼し、遠路アメリカからの荷物を受取る。

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 パイプ、Dunhill County 2102 。 ユーズドの56番を買って以来、ベントビリヤードに凝っている。
 パイプたばこ、 Dunhill DE LUX NAVY ROLLS、Dunhill NIGHTCAP、そしてDunhill MY MIXTURE 965。写真には無いが、他にEsoterica And so to bed も購入。特にずっと喫ってみたかったNAVY ROLLSとNIGHTCAPが、今回の目玉。いずれきちんとしたレビューを書いてみたい。
 これだけ買って$380.96、日本円にして¥32,000程度。特にパイプの安さには目を見張ってしまう。円高万歳。ちなみに送料(船代)は$47.00、恐れていた関税は、今回なんと無し(これはどういうことなんだろう?)。まったく万々歳の初体験となった。
 何事もケースバイケース、毎回こんなスムーズに事が運ぶわけではないだろうが、貧乏なダンヒル好き(不幸だ)のぼくとしては、ダンヒルパイプの、この価格は有難い(それでもホイホイとは買えないけれど...)。近いうちに、また利用したいと思う......今回分の支払いが終わったら、ね。


 
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 余談。国内でも容易に手に入る965をわざわざ購入したのはなぜか。その理由は右の写真で一目瞭然だろう。言わずもがなの脅迫文に浸食された国内デザインの、なんと醜悪なことか!いとしの965が、これではあまりにかわいそうだ。
 本来のデザインに彩られた965 Tinを、ひとつ手許に置いておきたかった。
 パイプ喫みの方には、この気持ち、わかって頂けると思うのだが。

by macky56846 | 2011-01-07 12:53 | 喫煙日記

2011年、最初の一服~誤算

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 元日は九十九里で初日の出を拝むのが、ここ数年の恒例行事。天気予報が微妙だったので気を揉んでいたが、午前6時45分、雲もほとんどなく、見事なご来光。
 パイプ喫みとしては、当然ここで一服吹かさない手はない。コートのポケットに忍ばせておいたダンヒルのベント56を取り出し、Rattrayの“ACCOUNTANTS MIXTURE”を詰め込む。このACCOUNTANTS、なんでも野外喫煙を想定したブレンドだそうだ。ラタキアが強烈に効いたヘビー級のタバコなので、外気と混じり合って丁度良い香気を発するということだろうか?ぼくは構わずに室内でじゃんじゃん吹かしていたが、やはり室外でその真価を感じてみたい。







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 今回、ついにその目的を果たした。ひんやりと張り詰めた空気の中でパイプに火をつける瞬間には、なんともいえない感動がある。
 が、明け方、しかも厳しい海風。煙はあっという間、シュルシュルとあさっての方角に消えていってしまい、鼻腔に入れるどころではない。加えて、日の出を待つ間に冷気で唇、口内がすっかり痺れ切っており、味もよくわからないという、何とも間抜けな状態に...結局、新年早々ACCOUNTANTS MIXTUREを堪能するという計画は、みごと空振りに終わったのだった。
 考えてみれば、この場合の「野外」というのは欧米式の大きな家で、夕食のあとテラスか何かに出て星空を眺めながら静かに一服...というようなイメージなんだろうな。どだい島国日本で実行しようとするのは無理な話なのかも知れない。仕方なしに、雰囲気だけをしっかりと堪能した次第。 
 のっけから冴えない話になっちまったけれど、まあ、ダメパイプ喫みらしい、ご愛嬌...   

by macky56846 | 2011-01-06 13:02 | 喫煙日記

965主義宣言

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 はじめまして。マッキーと申します。6年ほど前からパイプを始め、すっかりその魅力のとりこに。熱が高じて、パイプ・パイプ喫煙のブログを始めることにしました。
 
 名づけて 『965主義』 

 965とは、もちろんダンヒルの“MY MIXTURE 965”。ぼくの原点、大好きな銘柄です。(数多くの人がそうかも知れませんが・・・)

 奥深いパイプの世界で6年(しかも中1年ほどブランクがあります)というキャリアはまだまだ駆け出し。生まれついてのがさつで不器用な性質もあり、上手なパイプ喫煙すらままならない有り様。そんな人間がパイプのブログなんか書く資格があったものかどうか、はなはだ自信がありませんが、まあヒヨッ子の成長記のような、温かい気持ちで見守ってやってくださいませ。

 ちなみに、パイプ以外の諸々は トレンチコートとメロンパン  というブログに書き散らしていますので、そちらも読んで頂けると嬉しいです。

 よろしくご愛顧のほど...

by macky56846 | 2011-01-06 00:12