965主義 | |||||||||||||
ずいぶん間が空いてしまいましたが、またゆるりゆるりと書き散らしていきたいと思います。 改めてよろしくお願いします。 海外通販で、ヴァージニアを中心にいくつか仕入れたので、そのレビューらしきものを... McCLELLAND No.22 マクレーランドは、種類問わず初体験。 数種あるマクレーランドのヴァージニアから、まずNo.22をチョイス。 やや細かいフレークといったかたちでどうしたものか迷ったが、取りあえずほぐして喫うことにした。 これを一喫やっていると、オムライスが食べたくなってくる。 なるほど、これがよく言われるマクレーランドのケチャップ臭か、と実感。 ことに喫い始めはとにかくケチャップ・ケチャップで正直、味もへったくれもあったもんじゃないが、 しばらく経つと、だんだんと雨上がりの雑木林のような心地よい風情が漂う。 それはとても良いのだが、そこにたどり着くまでのケチャップ臭をどう感じるかによって、 このタバコの(ひょっとするとマクレーランド全体の?)評価が分かれてくるのではないか。 いまのところ、ぼくの評価は五分五分。 ケチャップが邪魔になるときもあれば、旨く感じるときもある。 その割合がちょうど半々くらいなのだ。 その後のウッディーな感覚は文句なく好き、なのだが・・・ まあ、パイプ喫煙は小さな旅のようなもので、終始快適な旅が良いのは当然だが 行きは良い良い帰りは怖いなのか、行きはトラブっても最後に良い思いをするか。 そういう意味では、幸せな終着駅が待ち受けているこのタバコ、良しとすべきなのかも。 【本日のジャズ】 Joe Newman Quintet at Count Basie's カウント・ベイシー・ビッグバンドの名トランペッター、ジョー・ニューマンがクインテット(曲によりカルテット)で録音したライブ盤。 「水曜日のブルース」という曲がラストに入っていて、 安直なぼくは水曜日になるとこのアルバムが聴きたくなってしまう。 ジョー・ニューマンがここまで粋でカッコ良いプレイを披露したアルバムは、他にないんじゃないか。 かつて、よく通っていたジャズバーにこれを持参したら、マスターが一聴 「カッコイイねえ!」 もう1枚調達を頼まれたという、想い出のアルバム。 ジャズとパイプの愉しさを教えてくれたマスターのお眼鏡にかなったことで、ぼくのちっぽけな自尊心は満たされた。 #
by macky56846
| 2011-06-15 22:46
| pipe tabacco
日付が変わってしまったけれど、3月2日で30歳になってしまった。 まあ、特に何がどう変わるというわけでもなく、要は“節目”にかこつけて新しいパイプを買おうという魂胆だ。 誕生日の夜、ふらりと立ち寄ったパイプ店で出逢ったのがこれ。 2008年に限定で発売されたものらしい。 もちろんひとつひとつハンドメイドで、僕の買ったものには「212」のシリアルナンバーが刻印されている。 その名の通り、霊峰富士を象ったもの。“フジヤマのかたちをしたパイプ”なんて、ちょっと俗っぽい企画性みたいなものを感じていたのだけれど、現物を手に取って、いやそれ以前に一目見た瞬間に、安っぽい偏見は吹き飛んでしまった。 さすが、Poul Winslowは一流の芸術家であった。正直予算オーバーだったが、何しろ「30歳の記念」という鉄壁の大義名分があるので、迷わず購入。 眺めているだけでも楽しいが、この威厳あるパイプ、正直言って現在のぼくにはまだ似合わない。でも、それでいい。これから時間をかけてじっくりと使いこみ、このパイプが似合うような人間になっていこうと思う。 ・・・背面のレコードはジャズではなく、桑田佳祐のニューアルバム『MUSICMAN』。 ぼくはサザン、桑田佳祐も大好きで、先週の発売以来毎日のように聴いている。奇抜なジャケットとパイプを合わせて、富士山から朝日が昇るようなイメージで写真を撮ってみた。 #
by macky56846
| 2011-03-03 00:29
Cupojoes.com にて購入。 “Roll” の名の通り、渦巻状にカットされたタバコ。(ロープたばこと言うのかな?) そのままパイプに押しこんでやると、縄状がしゅるしゅるとほぐれ自然といい感じに収まってくれる。 ひとことで言うと、同じDunhillのFlakeに似た喫い味で、よくトーストされた感じの香ばしさが心地よい。 最近Flakeを喫っていないし、そもそも私の未熟で大雑把な舌では細かい差異は指摘できないが、Flakeが好きな人なら気に入ること請け合い。 (これをすべて喫み終わったら、改めてFlakeを買って比較してみましょう) この手の味は、コーヒーによく合う。食後、濃いめのコーヒーを淹れてこいつを燻らすのが、目下、私の至福のひととき... #
by macky56846
| 2011-02-12 03:05
| pipe tabacco
Bentley - Pipemaster Westminster Pot また、Cupojoes.comで購入。到着まで6日、やはり早い。 いわゆる“ポット”と呼ばれるパイプ。例によって965でブレイク・イン。このBentley、チェスナットの色合いも渋いし、喫い味ものっけから良い。お気に入りのメーカーになりそう。 フランスのドラマ「メグレ警視」シリーズ(もちろん、原作はジョルジュ・シムノンの小説)で、メグレ役のブリュノ・クレメールがポット・シェイプのパイプを愛用しているのを観て、無性に欲しくなってしまった。 ポット、好きだなあ。この、ちょっと寸足らずな感じがたまらない。スラリと伸びたきれいな指で持つよりも、節くれだったゴツイ指で掴むのがしっくりくるだろうな。 実は、smokingpipes.comでもう1本、ポットをオーダーしている。到着が待ち遠しい! #
by macky56846
| 2011-02-02 01:45
| my pipes
ジャズが好きで、よく聴いている。 ぼくが本格的にジャズにのめり込んだのは数年前、近所にあるジャズバーに行ってから。更に言うとその店のマスターがパイプ喫みで、その人の薦めでパイプを始めた。だから、ぼくのジャズ遍歴とパイプ遍歴はほぼ同時期ということになり、刷り込みゆえかパイプを喫るときはジャズが聴きたくなるし、ジャズを聴くとパイプが吸かしたくなるという具合に、ふたつはぼくの中で分かち難く結びついている。 前回の記事でどうもさんから、オススメのジャズは?というコメントを頂いた。パイプと同じくまだまだヒヨッ子で、人様にうんぬんできるほどの知識も鑑識眼もないのだけれど、図々しくぼくなりのオススメジャズ・アルバムを紹介させて頂きます。まあ、軽いご参考程度に。 ①Sonny Rollins “Brass & Trio” (VERVE) テナーサックスのソニー・ロリンズは、ぼくのフェイバリット・ジャズマン。 一度聴いたら忘れられない、図太い音とうねりにうねる節回しは、ジャズという「独特なもの」の魅力をぼくに最初に教えてくれた。 “Saxophone Colossus” (Prestige) 、 “Night at the Village Vanguard” (Blue Note) “Way Out West”(Contemporary) などなど、名盤は枚挙にいとまがないが、そんな中にあってこの“Brass & Trio”は、ガイドブックなどでも紹介されることが少ない、やや「分の悪い」1枚。 アナログレコードでいうところのA面はオーケストラとの共演、B面はサックス・トリオという構成になっていて、よく言えば「一粒で二度美味しい」のだけれど、悪く言うと確かにやや「企画モノ」っぽくはある。 特に、ジャズファンの間ではオーケストラとの共演とかウィズ・ストリングスものは敬遠されるきらいがある(と思う)ので、そのあたりがこのアルバムを日陰の存在にしている理由のひとつだろう。 しかし、B面に収められたピアノレスのサックス・トリオ(ピアノ無しでおもしろく演奏するのは、かなり難しいそうな)での、ロリンズの快演はどうだろう。力強くて変幻自在という、例えるなら時速150kmのナックルボールのような...ラスト1曲はドラムとベースも要らないと、サックス・ソロまで聴かせてくれる。 そして、贔屓の引き倒しを承知で言わせてもらえば、B面を聴けば聴くほど、A面の良さが分かってくる。オーケストラをバックに、言わば多勢に無勢でもまったくゆるがないロリンズのサックス。というより、オーケストラがせいぜいピアノ・トリオ程度、控え目に聴こえるくらい、とにかくロリンズのプレイが「立って」いる。 ぼくは、これこそがロリンズの天才性なのではないかと思う。極端に言えば、バックが百人いようとひとりもいなかろうと、ロリンズにとっては関係ないのだ。 きょうはA面、あすはB面と愛聴しながら、ロリンズのすごさを噛みしめている。 最後になったが、このジャケット・デザイン!数あるロリンズ作品の中でも、1、2を争うカッコよさではないかな。 このアルバム、CDはあいにく廃番のようだが、amazonなどで中古が1,000円前後、比較容易に入手できるようだ。 ロリンズを聴くときは、ちょっとゴツいパイプでラタキアをゆったりと燻らせたい(と、パイプに強引に結び付けて...)。 ああ、まだ1枚しか紹介していない。今後も、お気に入りのジャズ・アルバムを紹介させて頂きたいと思う(どうもさん、簡潔なガイドにならなくてごめんなさい!)。 #
by macky56846
| 2011-01-25 05:11
| えとせとら
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